成長痛の謎:どうして足が痛くなるの?
- 院長
- 12月6日
- 読了時間: 4分
お子さんが夕方や夜になると、「足が痛い!」と泣き出すことはありませんか?
病院で診てもらっても特に異常は見当たらず、「成長痛でしょう」と言われることが多いこの痛み。
今回は、多くの親御さんが抱える疑問、「成長痛の本当の理由」について解説していきます。
成長痛ってそもそも何?
成長痛は、主に3歳から10歳くらいの活発なお子さんに見られる、足の痛みのことです。
■成長痛の特徴
痛む場所: 膝の周り、ふくらはぎ、すね、太ももなど、下肢に広く現れます。
痛む時間帯: 夕方から夜間、特に寝る前に痛みを訴えることが多いです。
痛みの持続時間: 数分から数時間で自然に治まります。翌朝にはケロッとしているのが一般的です。
症状の頻度: 毎日ではなく、数日から数ヶ月に一度といった間隔で起こることが多いです。
最も重要な点: 痛むとき以外は、全く元気で、関節の腫れや熱もありません。
「骨が成長するから痛い」は本当?
名前から「骨が伸びる時に痛むのだろう」と考えられがちですが、医学的には「骨の成長そのものが痛みの直接的な原因」という明確な証拠は見つかっていません。
現在、成長痛の主な原因として有力視されているのは、以下の3つの要素が組み合わさっているという説です。
1. 日中の過度な活動による筋肉の疲労
成長期のお子さんは、日中、大人が想像する以上に走り回り、活発に遊びます。
日中の激しい運動によって、足の筋肉や腱に強い負担がかかります。
この疲労が夜になってから溜まり、筋肉が緊張することで、痛みを引き起こすと考えられています。
関節の病気と違い、休むと痛みが消えるのは、疲労からくる痛みであることを裏付けています。
2. 精神的なストレスや情緒的な要因
成長痛は、特に神経質な子や、環境の変化に敏感な子に起こりやすいという指摘もあります。
夜になり、リラックスして安心できる親御さんのそばにいるとき、日中我慢していたストレスや不安が解放され、「痛み」として表現されることがあります。
親御さんが優しく触れてくれることで安心し、痛みが和らぐことも、この要因が関わっている可能性を示唆しています。
3. 姿勢のアンバランスや体の構造的な要因
X脚や扁平足など、足の構造的な特徴を持つお子さんは、歩き方や走り方に偏りが生じ、特定の筋肉に負担がかかりやすくなります。これも痛みの引き金となることがあります。
成長痛の対処法:どうしたら楽になる?
成長痛は病気ではないため、特別な治療法はありません。しかし、お子さんを楽にしてあげるための効果的な方法があります。
1.痛むところを優しくマッサージする
一番効果的で、精神的な安心感も与えられる方法です。
筋肉をほぐすように、ゆっくりと、さすったり揉んだりしてあげましょう。
2.足を温める
お風呂で温めたり、温かいタオルを当てたりすることで、血行が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。
3. 痛みに共感し、安心させる
「痛いのは分かっているよ」「大丈夫、すぐ治まるからね」と、優しく声をかけ、抱きしめてあげることが何よりの薬になります。不安を取り除くことで、痛みの感じ方が大きく変わることがあります。
4.十分な休息をとる
日中の活動量が多い日は、夜は早めに布団に入り、体をしっかり休ませてあげましょう。
🚨 【注意】成長痛ではないかもしれないサイン
ほとんどの場合、成長痛は心配いりませんが、以下のような症状がある場合は、整形外科の受診が必要です。
朝起きても痛みが引かない、または日中も痛がる
痛む関節が熱を持ったり、腫れたりしている
足を引きずって歩くなど、歩き方がおかしい
痛む場所が一箇所に固定されている(例:常に膝だけ)
成長痛は、お子さんが健やかに成長している証拠でもあります。夜の痛みに親として不安になるかもしれませんが、病気ではないのでご安心ください。
温かい手と共感の言葉で、お子さんの成長を見守ってあげましょう!





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